・第3四半期累計の営業利益は2,897億円、当期純利益は1,150億円を確保
・第3四半期3か月も前年比で大幅に利益を改善
日産自動車株式会社（本社：神奈川県横浜市西区、社長：内田誠）は9日、2022年度第3四半期決算を発表しました。
2022年度第3四半期累計財務実績
2022年度第3四半期累計の連結売上高は7兆4,997億円、連結営業利益2,897億円、売上高営業利益率3.9%となり、当期純利益注1は1,150億円となりました。第3四半期も急激な為替変動や原材料価格の上昇などが、事業運営に大きな影響を与えました。さらに、長引く半導体の供給不足や新型コロナウイルスの感染再拡大などが工場の操業に影響を与え、販売台数が前年実績を下回るなど、事業環境はより厳しさを増しました。
しかし、当社は「Nissan NEXT」を着実に推進し、主要モデルの販売の質を向上させ、販売費用の縮小に引き続き取り組むことで、継続して台あたり売上高を向上させています。さらに、財務規律と固定費管理を徹底し、為替相場が想定以上の円安水準で推移していることの好影響も受け、業績を前年度より大きく向上させました。
| （東京証券取引所届出） 中国合弁会社に持分法を適用注2 |
2021年度 第3四半期累計 |
2022年度 第3四半期累計 |
増減 (対前年) |
| 売上高 | 6兆1,540億円 | 7兆4,997億円 | ＋1兆3,457億円 |
| 営業利益 | 1,913億円 | 2,897億円 | ＋984億円 |
| 売上高営業利益率 | 3.1% | 3.9% | ＋0.8ポイント |
| 経常利益 | 2,560億円 | 3,804億円 | ＋1,244億円 |
| 当期純利益 注1 | 2,013億円 | 1,150億円 | -863億円 |
2022年度第3四半期累計の平均レートは、1USドル136円、及び1ユーロ141円を使用しています。
中国合弁会社を比例連結した会計基準では、2022年度第3四半期累計の連結営業利益は3,752億円、売上高営業利益率は4.4％となり、当期純利益注1は1,150億円となりました。
2022年度第3四半期3か月財務実績
2022年度は四半期ごとに営業利益を向上させてきており、第3四半期も前四半期からさらに向上させました。2022年度第3四半期3か月は、連結売上高2兆8,374億円、連結営業利益1,331億円、売上高営業利益率4.7%、当期純利益注1506億円となりました。第3四半期も継続して収益の改善が進み、連結営業利益、当期純利益ともに前年比で大きく向上しました。
中国合弁会社に持分法を適用した2022年度第3四半期の財務実績は次の通りです。
| （東京証券取引所届出） 中国合弁会社に持分法を適用注2 |
2021年度 第3四半期 3か月 |
2022年度 第3四半期 3か月 |
増減 (対前年) |
| 売上高 | 2兆2,070億円 | 2兆8,374億円 | ＋6,304億円 |
| 営業利益 | 522億円 | 1,331億円 | ＋809億円 |
| 当期純利益 注1 | 327億円 | 506億円 | ＋179億円 |
2022年度第3四半期3か月の平均レートは、1USドル141円、及び1ユーロ144円を使用しています。
2022年度の業績見通し
第4四半期も半導体の供給不足や中国における新型コロナウイルス感染拡大の影響等により、2022年度の販売台数は、前回見通しに対して8.1％減の340万台となる見込みです。しかし、台数減によるマイナス影響は、さらなる財務規律の徹底等のパフォーマンスの向上によって相殺される見通しです。そのため、2022年度通期の業績見通しに変更はありません。なお、2022年度は自動車事業のフリーキャッシュフローと自動車事業の営業利益は、通期で黒字化する見込みです。
CEOの内田誠は、「第3四半期も非常に厳しい事業環境下にありました。しかし、各市場で投入した新車は、どれもお客さまから大変好評を得ており、今後に向けて強い手応えを感じています。また、販売の質の向上や財務規律の徹底も日々の活動に根付き、業績にも着実に反映してきています。現時点で先の事業環境を見通すことは困難ですが、第4四半期もこれまでの取り組みをぶらさずに実行していくことで、今年度の業績見通しを確実に達成していきます」と述べました。
注1）親会社株主に帰属する当期純利益
注2）2013年度から中国の合弁会社 東風汽車有限公司の連結方法が変わり、持分法が適用されています。本会計基準では、連結当期純利益に変化はないものの、連結売上高と連結営業利益には東風汽車の数値は含まれなくなります。
以 上