新型「シルビア」を発売

1999_Silvia_S15

 

 

新型「シルビア」を発売

 

日産自動車では、スポーティクーペ「シルビア」をフルモデルチェンジし、1月19日より全国一斉に発売する。

                                     シルビア spec-R

 今回で7代目となる新型「シルビア」は、その開発コンセプトを「見て、乗って、走って、エモーションを感じる軽快コンパクトなスポーティクーペ」とし、ワクワクするようなエモーションを感じるクルマとした。
エクステリアは、「スピード感溢れる彫刻的フォルム」をデザインテーマに、見た瞬間にスピード感と軽快な走りを感じさせるデザインとした。低くスラントした前進感のあるノーズ、FRの走りを表現した踏ん張り感のあるリヤフェンダー、ウエッジのきいた2本のキャラクターライン、サイドからリヤに回り込む独特の面形状などで「シルビア」が持つ「速さと美しさのイメージ」を表現した。
インテリアは、ドアを開けた瞬間にスポーツマインドをかきたてる個性的な空間とした。タコメーターをメーターパネルの中央に配置したほか、フロントピラーにブースト計*1を装備し、走りの臨場感を演出した。    *1:spec-Rシリーズに標準装備。spec-S エアロは油圧計。
走りについては、2リッター直列4気筒インタークーラーターボエンジンSR20DETの出力を250馬力に向上*2させ、パワーウエイトレシオ5kg/PS以下を実現するとともに、クロスギヤレシオの新開発6速マニュアルトランスミッションを採用し、軽快な加速性能を実現した。また、5ナンバーサイズとした車両寸法ボディ剛性の向上、レスポンスとコントロール性に優れたヘリカルLSDの採用*3、サスペンションの改良などにより、軽快な運動性能を実現した。制動性能についても、フロント対向4ピストンブレーキ(spec-Rシリーズ)やブースターのサイズアップなどにより、剛性感のあるブレーキシステムとした。
             *2:6MT車。 *3:16インチタイヤ装着のMT車。                                       
さらに、MT車では、エキゾーストシステムのチューニングを行い、低回転域で迫力があり、高回転域までリニアに伸びるエモーショナルなエキゾーストサウンドを実現した。

 

 

<販売目標台数> 3,000台/月

<取扱販売会社> プリンス系各販売会社
サニー系各販売会社
チェリー系販売会社

      なお、今回のフルモデルチェンジを機に、従来のモーター系/サニー系各販売会社から、
    上記各販売会社の取り扱いに変更した。

 <発表展示会> 1月23日(土)、24日(日)

 

商品概要

1.スピード感溢れる彫刻的フォルム
・ 低くスラントした前進感のあるフードと、前傾したリヤピラーを持つ流れるようなキャビンで「走りのイメージ」を表現した。
・ 薄型ヘッドランプは、素通しアウターレンズの中に、メカニカルなデザイン処理を施したランプを配置し、精悍さを表現した。
・ フード上には、ブレード(刃)をイメージした「S」の新エンブレムを設け、鋭さを演出した。
・ フードとの一体感を持ったバンパーには、大型エアインテークを設け、走りのイメージを強調した。
・ 「シルビア」が持つ「速さと美しさのイメージ」を、ボディサイドのウエッジのきいた2本のキャラクターラインと、独特な面構成で表現した。
・ 強く張り出したリヤフェンダーには、踏ん張り感と彫刻的なソリッド感を持たせ、FRらしい走りを表現した。
・ リヤフェンダーからトランクに回り込む面構成によって、軽快でロー&ワイドなリヤビューとした。
・ 立体的なリヤコンビネーションランプで、一目で「シルビア」とわかる斬新さを表現した。
・ シャープなラインを強調したサイドシルプロテクターと、逆三角形のハイマウントストップランプを象徴的にあしらったリヤスポイラーは、走りの極限をイメージした。
(サイドシルプロテクター、リヤスポイラーは、エアロシリーズに標準装備)
・ ボディカラーには、スポーティで躍動感のある6色を設定した。特に新色「スパークリングシルバー(M)*4」は、光のあたり方によるボディ面の明るさの差が大きく、新型「シルビア」の彫刻的なフォルムを強調している。          *4 M:メタリック

 

2.スポーツマインドをかきたてる個性的空間
・ シンプルなインストルメントパネルは、ソフト感のあるインストアッパーとハードで金属感のあるインストロアの二段構成とし、力強さとスポーティさを演出した。
・ 円形の5連ベンチレーショングリルは、オールシャットタイプのルーバーとし、斬新さを演出している。
・ 各所にチタン調仕上げを取り入れ、スポーティさを表現した。
・ ドライビングポジションは、より素早く確実な操作が可能で、スポーツドライビングで疲れにくい着座姿勢を得られるものとした。また、アクセルペダルの角度を変更し、よりペダルを踏み変えやすくしたほか、3~6速のシフトポジションをよりドライバー側に近づけ、操作性の向上を図った。
・ メーターは、大型のタコメーターを中央にレイアウトし、スポーツドライビングの臨場感を高めた。また、シルバーの文字盤にスピード感のある書体を採用した。オレンジの反転照明を採用し、スポーティさを演出した。さらに、spec-Rシリーズには、チタン調のメーターフィニッシャーを採用し、高性能感を表現した。
・ spec-Rシリーズのドライバー側のフロントピラーには、指針の振れ角を250°とした径52mmのブースト計(spec-Sエアロには油圧計)を装備し、走りの臨場感を演出した。
・ 径370mmのステアリングホイールは、センターパッド中央にエンブレムを配し、存在感を主張した。また、本革巻仕様は、左右のスポーク部をチタン調仕上げとし、スポーティ感を演出した。
・ 6MTシフトノブは、レザーと金属調素材を組み合わせたデザインとし、メカニカルな雰囲気と高性能感を演出した。
・ ドアのステップ部には、ドアを開けた瞬間にスポーツカーらしさを感じる、ステンレス製車名オーナメント入りのキッキングプレートを採用した。
・ 硬質でメリハリのある面構成でデザインしたフロントシートは、高いホールド性とシフト操作のしやすい機能性を両立した。
・ シートクロスはスポーティなブラックとメタリック感のあるジャージ素材のコンビネーションを採用した。また、鮮やかなオレンジスウェードトリコットをフロントシートとドアトリムに配した「インテリアパッケージ」も設定した。
  (「インテリアパッケージ」はエアロシリーズにメーカーオプション)

 

3.4気筒FRスポーツの軽快で俊敏な走り
 (1)胸のすくような加速
・ spec-Rシリーズには、従来型比で30馬力出力向上*5した2リッター直列4気筒インタークーラーターボエンジンSR20DETを搭載、パワーウエイトレシオ5kg/PS以下を実現し、胸のすくような加速を実現した。             *5:6MT車
・ spec-Sシリーズには、排気抵抗低減等により、出力向上*6した2リッター直列4気筒ツインカムエンジンSR20DEを搭載し、シャープで軽快な走りを実現した。
*6:5MT車

・ SR20DETエンジン搭載車には、新開発の6速マニュアルトランスミッションを搭載した。クロスギヤレシオを採用し、軽快な加速性能を実現するとともに、1速から3速にトリプルコーンシンクロを採用するなど、シフト操作性を向上させた。また、2~4速のシンクロ機構には、非対象チャンファ構造を採用することで、滑らかで小気味よいシフトフィーリングを実現した。

 (2)軽快な運動性能
・ ステアリング剛性を向上させ、操舵感の向上を図った。
・ 従来型車で定評のあるフロントストラット、リヤマルチリンクサスペンションを採用した。サスペンション取付部の剛性向上、サスペンションジオメトリーの変更に加え、各部の補強等を行い、軽快で応答遅れの少ない運動性能を実現した。
・ フードリッジアッパーメンバー強化、リヤピラーへのレインフォース追加など、ボディ剛性の向上を図り、5ナンバーサイズ化したコンパクトなボディと併せて、軽快な走行性能を実現した。
・ さらに、16インチタイヤ装着車には、フロントクロスバー、リヤフロアステイ、トランクバー、リヤクロスバーを追加し、エクステンションフロアの板厚アップを図った「スポーツチューンドボディ」を採用した。
(spec-Rシリーズ、spec-Sエアロ ハンドリングパッケージ装着車)
・ 旋回時のレスポンスとコントロール性に優れたヘリカルLSDを採用した。
 (spec-Rシリーズ6MT車、spec-Sエアロ ハンドリングパッケージ装着5MT車)

 (3)剛性感のあるブレーキ
・ spec-Rシリーズは、対向4ピストンブレーキと高応答ABSを採用したほか、ブレーキブースターをサイズアップし、剛性感の高いブレーキシステムとした。
・ spec-Sシリーズは、ブレーキローターやブレーキブースターのサイズアップを図った。
・ 全車に軽量・小型のアクチュエーターとコントローラーを採用したABSとブレーキアシストを標準装備し、危険回避性能を高めた。

 (4)心くすぐるエキゾーストサウンド
・ MT車は、マフラー内部構造の変更や、各チューブ径の大口径化による低背圧エキゾーストシステムとし、エンジン出力の向上を図った。
・ マフラーのチューニングにより、低回転域で迫力があり、高回転域までリニアにバランスよく伸びるエモーショナルなエキゾーストサウンドを実現した。(MT車)

 

4.安全
 日産自動車では、「インフォメーションセーフティ(危険を予知する安全技術)」、「コントロールセーフティ(危険を回避する安全技術)」、「インパクトセーフティ(被害を最小化する安全技術)」という3つの砦からなる「トリプルセーフティ」という安全思想を基に、さらなる安全性の向上を目指したクルマづくりを行っている。

<安全採用項目一覧>
●「インフォメーションセーフティ(危険を予知する安全技術)」
・プロジェクターヘッドランプ
・キセノンヘッドランプ(ロービーム、レベライザー付)<全車にメーカーオプション>
・ハイマウントストップランプ
・チタンクリアTMドアミラー
・ ロングライフ撥水ガラス(ドアガラス)
・ リヤ間けつ式ワイパー
・ フロントバンパー組込みハロゲンフォグランプ<エアロシリーズに標準装備>
・ リヤコンビランプ組込みフォグランプ<寒冷地仕様車にメーカーオプション>  など

● 「コントロールセーフティ(危険を回避する安全技術)」
  ・ABS(アンチロックブレーキシステム) 
  ・ブレーキアシスト              など

●「インパクトセーフティ(被害を最小化する安全技術)」
  ・「ゾーンボディ」 
・ デュアルエアバッグ(運転席・助手席SRSエアバッグシステム)
・ サイドエアバッグ(運転席・助手席SRSサイドエアバッグシステム)
                      <全車にメーカーオプション>    
  ・前席テンションリデューサーELR付3点式シートベルト
  ・チャイルドシート固定機構付ELR付3点式シートベルト(後席左右席)
・ 耐水タイプのパワーウインドウスイッチ
・ ブレークアウェイタイプのフィラーキャップ
・ ロールオーバー時の燃料流出防止
・ 内装材の難燃化            など

 

5.環境への配慮
日産自動車では、環境の保護と資源の有効活用を推進するため、全社的に積極的な取り組みを実施している。
・ 新型「シルビア」では、SR20DEエンジン搭載車を排気ガス中のHC等を10・15モードで国内規制値の1/10レベルに低減したLEV(Low Emission Vehicle)仕様とし、よりクリーンな排気を実現した。
   

・ 新冷媒(HFC134a)を使用したオゾンセーフエアコンを採用したほか、新車輸送時のボディ塗装表面保護材にリサイクル可能なペイントガードフィルムを採用するなど、オゾン層の保護、水質保全の推進に取り組んだ。
・ リサイクルしやすい材料(熱可塑性樹脂)を多くの部品に積極的に採用したほか、ほとんどの樹脂と一部ゴム製部品への材質表示(マーキング)の実施、鉛の使用削減など、様々な環境対応を行った。
・ 新型「シルビア」の環境への対応に関する情報を紹介する「日産シルビア環境ノート」を作成し、車両に搭載している。

 

(了)