日産自動車、「ティーノ ハイブリッド」の公道走行プログラムを開始
本プログラムは、従来のエンジン車と大きく異なる特性を持つハイブリッド車が、実際の路上で遭遇する様々な使用環境においてお客様に十分満足いただけるものになっているかどうかを確認するために行われる。この中では、社内の実験ドライバーによる車両走行データの収集に加え、一般のドライバーを対象とし、通勤、買い物などの日常シーンでの走行も実施される予定となっており、得られたデータは、発売を予定しているハイブリッド車の技術にフィードバックされる。 また、このプログラムでは、正規生産車とほぼ同仕様の試作車20台程度が使用され、全国の一般道、高速道、山岳路などあらゆる走行環境で実施される。総走行距離は延べで約100万kmを予定している。なお、同社がこのような走行プログラムを行うのは今回が初めてである。 本プログラムに使用される車両は、21世紀のクルマ社会に対する日産からの提案として昨年末に投入した「ティーノ」にNEO Hybridを搭載することにより、同クラスのガソリン車に対して、2倍以上の燃費向上を達成するとともに、CO2排出量を2分の1に削減した。さらに、CO、HC、NOXの排ガス値を現行規制値の約10分の1と、大幅に低減させた。また、バッテリーを床下の車両重心付近に搭載できることから、「ティーノ」がもつ広々とした室内空間と高い操縦安定性も確保している。 さらに、自動車への採用は世界初となるマンガン系正極のリチウムイオンバッテリーによるシステムの軽量化やコスト低減、HYPER CVTによる力強い加速や滑らかな走りを実現するなど、日産独自の技術を組み合わせることによる利点を活用している。
同システムでは、エンジン効率の悪い発進時や低速走行時は、モーター3の動力のみで走行し、中高速走行時はエンジンの動力のみで走行する(急加速時等にはモーター3からも動力が伝達される)。また、減速時にはモーター3が回生発電を行い、バッテリーを充電する。なお、車両停止時にはエンジンは自動的に停止される。 (2)連続可変バルブタイミングコントロール採用により大幅な燃費向上を図ったエンジン (3)HYPER CVTによる優れた動力性能と低燃費との両立 (4)ハイブリッド車専用高出力型リチウムイオンバッテリーの採用 (5)新開発ハイブリッド用高速電子制御システムによる最適制御
1.QG18DE改良型エンジン(1.8リッター、ガソリン4気筒)
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