日産自動車、「マーチ/マイクラ」の世界販売台数600万台達成

—1982年の発売以来、世界70ヶ国以上で愛され続けるクルマ—

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区 社長:カルロス ゴーン)は、22日、「マーチ/マイクラ」の世界累計販売台数が、5月末時点で、600万台*1を突破したと発表しました。

1982年に運転のしやすさと優れた経済性を特長とした初代「マーチ/マイクラ」を発売して以来、CVTなど最新技術をいち早く採用した2代目(1992年発売)、日産車で初めてインテリジェントキーを採用した3代目(2002年発売)に続き、アイドリングストップシステムや新世代エクストロニックCVTを採用することでクラストップレベルの低燃費を実現した4代目(2010年発売)と、日産は常に時代の要請に応えたコンパクトカーを作り続けてきました。「マーチ/マイクラ」担当のグローバルチーフマーケティングマネージャーの岩佐洋介は、「今回、世界販売台数で600万台を達成できたのは、『マーチ/マイクラ』の運転のしやすさや信頼性の高さ、使い勝手の良さなどが、世界の70ヶ国以上のお客さまに高く評価され、支持されてきた結果だと思います」と語りました。

日産は、新型「マーチ/マイクラ」の販売を2010年3月のタイを皮切りに、インドや中国においても開始しました。新型「マーチ/マイクラ」について、チーフプロダクトスペシャリストの石塚正樹は「世界中のお客さまの声を聞き、お客さまが求めるクルマを具現化しました」と語りました。

「マーチ/マイクラ」は3代目モデルまで日本と英国で生産してきましたが、「日産品質はそのままに、リーズナブルな価格でお客さまが求める装備の充実したクルマを世界中のお客さまにお届けしたいと思いました」と石塚が自信をもつ新型マーチは、新興国であるタイ、インド、中国、メキシコに生産を移管し、本年5月末までに世界の56ヶ国で17万台以上を販売しました。

欧州では、本年9月にスーパーチャージャー付きHR12DDRエンジンを搭載したモデルを追加発売する予定で、これは欧州で販売される最も燃費の良いクルマの一つとなります。

日本では、グッドデザイン賞*2や「オートカラーアウォード2011」*3のファッションカラー賞を受賞するなど、高いデザイン評価を得ています。

タイでは、優れた燃費により政府から初のエコカー認定を受けました。更に、2011年には1200cc以下の車に贈られる「Best Car of the Year under 1200cc」を、2010年には環境性能No.1のクルマに贈られる「Best Environmental Car of the Year」を受賞しています。

インドでは、2010年7月の発売以来、15,000台以上を販売しており、同国での日産車の販売台数を押し上げています。また、生産開始から1年を経過した新型「マイクラ」の累計生産台数は10万台を超え、既に約7万台をインド国外に出荷しています。今後、インドから欧州、中東およびアフリカの100ヶ国以上に向けて、輸出される予定です。

中国では、2010年8月に初めて投入して以来、「取り回しの良さ」、「快適性」、「低燃費」などの特長が若いお客さまを中心に好評を博しています。

メキシコでは、2011年4月に発売して以来、販売台数が順調に伸びています。メキシコでチーフマーケティングマネージャーを務めるロベルト・アセヴァルは、「メキシコのお客さまは、室内空間の広さ、運転の楽しさや快適さ、そして燃費の良さから、新型『マーチ』を街乗りにぴったりのクルマであると考えています」と語っています。

ブラジルでは、本年10月にFFV*4で1.0リッターと1.6リッターのエンジンを搭載し、発売する予定です。

「お客さまに愛され続けて600万台もの販売を達成することができました。28年にわたってコンパクトカーを作り続けてきた日産は、新技術を結集したコンパクトカー、新型『マーチ/マイクラ』で、お客さまに最大限の価値を提供したいと考えました。今後、新たに投入予定の2モデルと共通の新開発Vプラットフォームの採用や、新規に開発したパワートレインの搭載、車体の軽量化に加え日産の持つ最新空力技術の投入などで、クラストップレベルの燃費を実現しました。その上で、グローバルで共通の日産生産方式(Nissan Production Way: NPW)によってクルマの品質管理を徹底することで、世界中のお客さまに安心してお乗りいただけるクルマをお届けすることができるようになりました」と、車両開発主管の小林毅は語ります。

また、岩佐は、「低炭素社会の実現に向けて世界で求められるコンパクトカーの役割はますます重要になります。『マーチ/マイクラ』を160ヶ国のお客さまに一日も早くお届けしたいと考えています」と締めくくりました。

  1. *1:マイクラc+cの販売台数も含む。
  2. *2:グッドデザイン賞: 日本で唯一の総合的デザイン評価・推奨制度である。同制度は、デザインの美しさを競うだけでなく、デザインの持つ力を通じて人々の豊かな生活と産業の健全な発展を導くことを目的としているものであり、企業やデザイナーから例年3,000件を超える出展があり、デザインの新しさや高度さ、価値観の創造や社会貢献など総合的な見地から評価される。
  3. *3:オートカラーアウォード: 文化と人々の美意識を反映している色彩に焦点を当て、社会的にも大きな力を持つ自動車デザインを対象とした色彩顕彰制度。1998年から始まり、今回で13回目を迎える。
  4. *4:FFV:Flexible Fuel Vehicleの略。フレキシブル燃料自動車を意味し、ガソリン用エンジンで、燃料のガソリンにアルコール系燃料を添加した際に問題なく走行可能な自動車。
<販売台数(速報)>
初代 約165万台
2代目 約254万台
3代目 約163万台
4代目 約 17万台
国内・海外別:
日本 約237万台
海外 約363万台

以 上