1999年ル・マン24時間レースレポート(5)

1999 Le Mans 24 / Nissan R391

1999年6月13日
日産自動車株式会社
広報部

1999年ル・マン24時間レースレポート(5)

フランス時間 6月13日16:00(ゴール)

21号車(コタズ/グーゼン/エクブロム)総合順位: 第8位
トータルラップ数:335 /最速ラップ3'40"007

ゴールまで数時間を残し、チームにもドライバーにも疲労の色が見え始める中、トップ5をめぐってニッサン、BMW、パノスの間でドラマが繰り広げられた。21号車のニッサンC52をドライブするグーセン選手は喉の不調にも関わらず再び最速ラップ(3'40"007)を記録。その後も順調に周回を重ねていたが、14:45頃、第7位を走行中に1コーナーの先のS字でスピン。ピットに戻り砂利の除去、給油、タイヤ交換、エンジンオイルの補給、スターターモーターの交換等30分以上のピット作業の後、コースに復帰した。このピット作業の後は大きなトラブルもなく、最終的に総合8位でゴールを迎えた。 新型R391はデビュー戦において素晴らしいパフォーマンスを発揮し、一時は総合4位につけトップグループと互角のラップタイムを記録したが、残念ながら電気系統のトラブルにより110ラップ目でリタイアを余儀なくされた。

●柿元 邦彦 監督コメント
「今年もルマンは素晴らしいレースであった。新型ニッサンR391はレース開始後8時間の間、素晴らしい速さと信頼性を証明した。惜しくもリタイアしたのは、まさにクルマの低燃費とBSタイヤの素晴らしい性能をそれ以降のスティントにおいて戦略的に利用していこうとしていた時だった。ニッサンC52は十分なスピードを示し、チーム全体が伝統あるル・マン24時間レースで手慣れた作業ぶりを見せた。」

●21号車フレデリック・エクブロム選手コメント
「コース上に多量のオイルがこぼれていた為、最後の数ラップはリズムをつかむのがとても難しかった。ル・マンでの自己記録は15位だったので、今年の結果には満足している。」

●21号車ディディエ・コタズ選手コメント
「いくつかのマイナートラブルはあったものの、レース全体を通じてクルマの感触は大変良く運転しやすかった。我々の3スティントの戦略と終盤の周回タイムが我々に大きな成果をもたらした。」

●21号車マーク・グーセン選手コメント
「調子はあまりよくなかったが、いいラップを何とか記録することが出来た。結局予定よりも早くクルマを降りることになったが、車には十分なポテンシャルがある事を確信できた。」

以上