新型「セフィーロ」を発売

日産自動車では、「セフィーロ」をフルモデルチェンジし、12月22日より全国一斉に発売する。

 「セフィーロ」は、今年で誕生10周年を迎え、今回のフルモデルチェンジで3代目となる。高級感を前面に押し出した従来のLクラスセダンとは一線を画し、上質で合理的なセダンを目指した「セフィーロ」は、常にその時代にあった新しい価値を提供するクルマとして国内はもとより、世界約130カ国でも多くの支持を受けてきた。
新型「セフィーロ」は、あらゆるシーンでいつでも誰もが、気持ちよく感じられる快適な新世代のセダンを目指し、その開発コンセプトを“フルリラックス性能”とした。このコンセプトの実現のため「年齢、性別、個人差を問わず全ての人に使いやすく」というユニバーサルデザインの考え方を取り入れるとともに、直噴エンジンをはじめとする最新の技術を投入した。

エクステリアは、知性と安心感の象徴である「イルカ」をデザインイメージとした。また、車の四隅を見やすくすることで車両感覚がつかみやすいビジュアルボディとしている。
室内はホイールベースを延長することによりシーマに匹敵する広さを確保し、リラックスのための装備を数多く配置した。また、ユニバーサルデザインの考え方を随所に取り入れ、誰にでも使いやすいインテリアを実現している。
走りの性能としては、2.5リッター車に新開発のV6直噴ガソリンエンジン NEO Di「VQ25DD」を搭載し、出力の向上と大幅な燃費の向上を同時に実現している。また、2リッター車には   V6 NEO「VQ20DE」リーンバーンエンジンを搭載し、出力と燃費の向上を実現した。さらに新開発のS.T.C.マルチリンクビームサスペンション*を採用し、乗り心地と操縦安定性の一層の向上を図った。                     *S.T.C.:Super Toe Control
安全面については、世界トップレベルの衝突安全性能を実現した「ゾーンボディ」に加え、万一、追突された時の「むち打ち症」の低減を目的とした「前席アクティブヘッドレスト」や衝突時の2次衝撃を低減する「フレンドリーアッパーインテリア」を採用している。さらに、万一の衝突時に歩行者の下肢及び膝に与える傷害を軽減する「フレンドリーバンパー」を新たに採用した。
環境への配慮としては、直噴エンジン及びリーンバーンエンジンの搭載により、従来型車に比べCO2排出量をそれぞれ約20%および約10%削減*した。さらに、2.5リッター車を全車、LEV(Low Emission Vehicle)仕様とし、よりクリーンな排気を実現している。  *:10・15モードでの排出量

 なお、今回の「セフィーロ」のフルモデルチェンジを機に、取扱い販売会社を従来の日産系/サニー系各販売会社から日産系/モーター系各販売会社に変更する。併せて「セフィーロワゴン」についても同様に日産系/モーター系各販売会社の取扱いとする。

 

<販売目標台数> 4,000台/月

<取扱い販売会社> 日産系各販売会社
モーター系各販売会社

<発表展示会> 平成11年 1月9日(土)、10日(日)

 

<車両概要>

1.見てリラックス(エクステリア)
● 「イルカ」をイメージしたデザイン
・ セダンらしい安定感のある量感を持ちながら滑らかでスムーズに見えるデザインにより「イルカ」の持つ知性と安心感を表現している。
・ 4灯式を強調した、新鮮で高級感のあるヘッドランプ。
●ビジュアルボディ
・ フロントは左右両端を盛り上げ、リヤはトランクリッド後端部をつまみ上げることにより、車両感覚がつかみやすいビジュアルボディとした。

2.乗ってリラックス(インテリア、パッケージング)
●リラックスのためのビッグキャビン
・ ホイールベースを従来型車に対し50mm拡大した2,750mmとし、シーマに匹敵する広さを持つ、ゆとりのある開放的な室内空間とした。
・ 使い勝手の良い豊富な収納スペースの設定や、リヤ電動サンシェード、ポップアップ式センターアームレストなど、リラックスのための装備を採用した。
・ クラストップレベルの大容量トランクルーム(540リットル:VDA方式)。全車トランクスルー(6:4分割可倒式)を採用することでより使い勝手が良く、さらに標準装備のマルチトランクネットを使用して大小の荷物を自在に固定できる。
● ユニバーサルデザインがもたらす人に優しい居住空間
・ 「年齢、性別、個人差を問わず全ての人に使いやすく」というユニバーサルデザインの考え方をもとに、見やすさ、使いやすさ、乗りやすさを追求した設計をおこなった。
  1) 操作系の向上 : 手探りで判別でき、自然に手が届くスイッチ類など。
  2) 視認性の向上 : すぐに判別できる見やすいメーター類など。
  3) 乗降性の向上 : 拡大したドア開口部やドア開度、ヒップポイントを上げたシートなど。

3.走ってリラックス(走行性能)
●余裕ある走りと低燃費を実現する先進のエンジン
新開発NEO Di「VQ25DD」エンジン<直噴&LEV>
レスポンスの良さと力強い低速トルク、低燃費で好評の「VQ25DE」エンジンをベースに直噴化し、連続可変バルブタイミングコントロール(CVTC*)、新可変吸気システム、電子制御スワールコントロールバルブなど、最新技術を導入した。これにより燃費12.6km/リッター(10・15モード)最高出力210PSと、大幅な燃費の向上と出力の向上を実現した。
*CVTC:Continuous Valve Timing Control5

 

 

また、CO2の排出量を従来型車に比べ約20%低減し、さらに、10・15モードでのCO等の排出ガス値を現行規制の1/10レベルにしたLEV(Low Emission Vehicle)仕様とするなど環境にも十分に配慮した。
新開発NEO「VQ20DE」エンジン(リーンバーン)
高いレスポンスと低燃費で定評のある「VQ20DE」エンジンをベースにリーンバーンエンジンとした。32ビットマイコンを採用した緻密な空燃比制御と、スワールコントロールバルブによるガス流動強化などにより、安定した希薄燃焼を実現し、クラストップレベルの燃費と出力を実現している。
<パワートレーン>

●新開発S.T.C.マルチリンクビームサスペンション
・FF車用リヤサスペンションとして高い評価を受けているリヤマルチリンクビームサスペンションを進化させた新開発S.T.C.(Super Toe Control)マルチリンクビームサスペンションを採用した。ラテラルリンクを後方に配置したことで乗り心地と操縦安定性、音振性能を向上している。

4.人も地球もリラックス(安全・環境)
世界基準の高い安全性
「インフォメーションセーフティ(危険を予知する安全技術)」、「コントロールセーフティ(危険を回避する安全技術)」、「インパクトセーフティ(被害を最小化する安全技術)」の3つの砦からなる「トリプルセーフティ(安全の3つの砦)」という安全思想を基に、「セフィーロ」でも、多くの安全技術を採用し、最高水準の安全性を実現している。
・高い全方向衝突安全性を実現した「ゾーンボディ」。
・むち打ち症の低減を目的とした「前席アクティブヘッドレスト」。
・バンパー内部にエネルギー吸収体を設定し、低中速度域における歩行者との前面衝突における下肢および、膝の傷害を軽減する「フレンドリーバンパー」。
・ABS+ブレーキアシスト+EBD(電子制御制動力配分システム)」による、幅広い状況変化に対応できる安心のブレーキ性能。

●環境保全への積極的な対応
・地球温暖化防止への対応として直噴及びリーンバーンエンジン化することによりCO2排出量を削減した。
(2.5リッター車では約20%削減、2.0リッター車では約10%削減 10・15モード 従来型車比較)
・大気汚染の防止として2.5リッター車全車を10・15モードでの排出ガス値を現行規制値の1/10レベルに低減したLEV(Low Emission Vehicle)仕様とした。

 

(了)
                   
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