日産自動車、第35回東京モーターショー出展概要を発表

日産自動車は、第35回東京モーターショーに、ネットビークルの理想形「イデオ(ideo)」やコンパクトカーの新しいスタンダード「エムエム(mm)」など、同社としては過去のモーターショーに類を見ない、多彩なコンセプトカーを展示する。同社では、これらの展示を通して、創造性と個性に満ちた「日産らしい」クルマづくりと、その実現のために大胆かつ誠実に挑戦する企業姿勢を強く訴求する。

また、今回出展するコンセプトカーはいずれも、個性的で魅力的な「デザイン」、同社の財産ともいえる「ドライビング・プレジャー」、快適で安全なカーライフを支えるインフォメーションテクノロジー「テレマティクス」など、同社のクルマづくりにおける重要なテーマについて、個性的で力強いメッセージを発信する。また、実効性の高い環境保全技術や安全性に対する日産の取り組みを紹介する。

 主なコンセプトカーおよび技術展示の内容は以下の通り。

 

 


イデオ


エムエム

 

 

 

 


フェアレディZ


モコ

 

 

 

 


キノ


ネイルズ

 

 

 

 


クロスボウ

 

 

出展物概要

<各コンセプトカーの特徴>

●イデオ(ideo)
ネットビークルの理想形を追求し、インタラクティブなコミュニケーションを実現するコンセプトカー

  • タイヤを四隅に配置し、安定感のあるフォルムを実現するとともに、アルミ格子を用いたルーフのグラストップ、行灯の灯りを イメージしたウエルカムランプなど、和風建築の要素を取り入れた先進的なエクステリア。
  • インストルメントパネル全体がスクリーンとなって情報を映し出す「スーパーサラウンドスクリーン」。
  • インターネットのネットサーフィンの感覚で、街の情報をキャッチしながら走る「シティブラウジング」や、複数のCCDカメラによって自車位置を真上から眺めたり、表現力豊かなナビゲーションを楽しめるなど、今までにない運転の楽しさ、便利さを提供する最新のスクリーンコンテンツ。

●エムエム(mm)
コンパクトカーの新しいスタンダードを提案するコンセプトカー

  • 丸みとシャープさがバランスした新しい個性のエクステリアと、高品質で広々としたインテリア。
  • 大容量のグローブボックスをはじめとする、使い勝手の良い豊富な収納スペース。
  • 環境へのやさしさと走りの楽しさを両立させた軽量でコンパクトな新開発の小型直列4気筒エンジン。
  • 携帯ユニットを服や鞄の中に入れておけば、キーを取り出して差し込んだり、キーレスエントリーのボタンを押したりせずに、 ドアハンドルの施解錠ボタンを押すだけでロックを施解錠できる、新しいエントリーシステム。
  • 必要なときだけ4WDとして作動する軽量・コンパクトで新開発の「E・4WD」システム。

●フェアレディZ(Fairlady Z)
日産自動車のスポーツカーの伝統を、先進技術と斬新なデザインで 融合させた次世代フェアレディZのコンセプトカー

  • スポーツカーとしての新しさ、伝統に支えられた「Z」らしさ、そして高いクオリティーを余すことなく表現したエクステリアとイ ンテリア。
  • 歴代Zの中で 史上最強の走りを生み出す新開発VQ35DEエンジン。
  • 新開発6速マニュアルトランスミッションによるスポーツフィール溢れる加速感。
  • 新世代「FMパッケージ」による、ドライバーの意のままの走り。

●モコ(MOCO)
日産自動車初の軽自動車のベースとなるコンセプトカー

  • スタイリッシュなエクステリアデザインとゆったりした室内空間。
  • 日産らしさを表現したフロントエンドやホイールデザイン。
  • 排気量660cc、自然吸気オールアルミ製DOHCエンジン。

●キノ(KINO)
リビングルームの快適性を備えた、若いファミリーのためのコンパクトミニバン

  • 空力に配慮しつつ、空間の広さを感じさせるエクステリア。3列目シートまで回りこませることで、室内に自然光を取り込む ことができるガラスルーフ。
  • 高い実用性を確保するため、運転席側3枚ドア、助手席側2枚ドアという非対象のドアレイアウト。
  • 2列シート車並の車両全長で、十分な室内高と3列シート6人乗りを実現。
  • 3つの室内モード(リムジンモード、リビングモード、カーゴモード)を可能とする多彩なシートバリエーション。
  • リヤシート乗員の状況を映すことができるフロントモニター。
  • 走行時と停車時で使い分ける「可動式インストルメントパネル」。
  • 乗員がゲームやインターネットを楽しめるルーフマウントタイプの「15インチダブルフェイスモニター」。

●ネイルズ(Nails)
「ストリートピックアップスタイル」を提案する型破りな2シーター

  • 室内から荷台まで低いフロアを通し、A字型のキャビンフレームを載せたユニークなエクステリア。
  • タイヤとホイールが一体になって見えるラバーフェイスホイールと、同様のデザインモチーフのステアリングホイール。
  • 櫛の歯を重ねたような構造で、ベンチシートからシングルシートに自在に変換できる「コームフレームシート」。
  • 携帯電話によるオーナー認識や、スクリーンを連動させた複数の仲間とのコミュニケーション機能など、若者の想像力をか きたて、仲間とのつながりを増幅。

●クロスボウ(crossbow)
日産の耐久性、信頼性、走破性の高さを象徴するオフロード車のリーダー的コンセプトカー

  • 全長4860mm、全幅1965mm、全高1850mmという圧倒的なディメンションによる力強いデザインとラグジュアリーなインテリ ア。
  • 一目で日産の4WD車とわかる立体的な「アングルドストラットグリル」。
  • 広いキャビンを活用した豊富な収納スペースや大量の情報がひと目でわかる15インチ縦型大型モニターによる「アドベンチ ャーナビゲーションシステム」など、オフロード4WDとしての利便性を考え抜いた様々な装備。

<技術展示>

●新世代情報通信システム 2003i
高速モバイル通信環境時代を視野に入れた情報通信システム

  • 運転中でも簡単に操作できるステアリングスイッチなどにより、インストルメントパネルの「大型ラウンドディスプレイ」に映し 出される情報を思い通りに操ることのできる高レベルのインターフェイス技術。
  • 様々なドライブシーンで、ユーザーが必要とする情報を必要な形で提供する「エージェント機能」や複数の車がコミュニケー ションしながら走行できる「グループコミュニケーション機能」などの多様なテレマティクスサービスを可能とした新世代の情 報通信システム。

●新世代「FMパッケージ」
21世紀のFR車の新しいパッケージング

  • コンパクトなV型エンジンをフロントミッドシップにレイアウト。大容量燃料タンクを床に搭載。新センターマフラーを採用。(1) ロングホイールベース化と大径タイヤの採用、(2)最適な前後重量配分、(3)抜群の空力性能−ゼロリフトを実現。
  • スポーティな走りでありながら、しなやかな乗り心地、コンパクトなボディサイズでありながら広い室内空間、更に世界最高 水準の安全性、エアロダイナミクスに優れたスタイリングなどを高次元で両立。
  • コンセプトカー「フェアレディZ」に採用。

●インテリジェント4WDシステム 「E・4WD」
低燃費で環境に優しく、室内空間を犠牲にしない4WDシステム「E・4WD」

  • 日産のハイブリッド技術を生かした、軽量・コンパクトで、必要なときだけモーターで後輪を駆動するインテリジェントな4WD システム。
  • コンセプトカー 「エムエム」に搭載。

●安全・環境への取り組み

  • 環境技術として、(1)超-低排出ガス車(U-LEV)の技術システム、(2)効率の高いクリーンな動力源である燃料電池車(FC V)への取り組みを紹介。
  • 安全技術として、Real World Safetyを追求し、死亡・重傷事故半減を目指す取り組みを紹介。

(了)