1998年ル・マン24時間レース結果 6月7日(日)2:00p.m.

ニッサンR390GT1、ル・マン24時間レースにおいて見事3位に入賞

○30号車(ニールセン/ラゴース/クルム) 総合 5位 / GT1クラス5位(342ラップ)
○31号車(コマス/ラマース/モンテルミニ) 総合 6位 / GT1クラス6位(342ラップ)
○32号車(星野/鈴木亜/影山正彦) 総合 3位 / GT1クラス3位(347ラップ)
○33号車(ノバチーム:黒澤/影山正美/本山) 総合10位 /GT1クラス9位(319ラップ)
○13号車(クラージュニッサンC51) リタイア(232ラップ)
○14号車(クラージュニッサンC51) リタイヤ(126ラップ)

フランス時間6月7日(日)午後2:00、長く厳しかった1998年ル・マン24時間レースの幕が下ろされた。トヨタ、ポルシェという強豪と3位を巡り激しい順位争いをしていたニッサンR390GT1の32号車は、レース終了の1時間程前からついに3位のポジションを確実なものとし、最終的に見事総合3位入賞を果たした。また30号車は5位に、31号車は6位に入賞、そしてノバチームの33号車も10位でゴールし、4台のニッサンR390GT1は全て10位以内でゴールするという快挙を成し遂げた。

●日産自動車株式会社 スポーツ車両開発センター 萩原裕 部長(ル・マン プロジェクトリーダー)「耐久レースの王者ポルシェに敬意を表すると共に、ル・マンで勝つことの本当の難しさを知る事ができ、誇りに思う。今日の結果で日産の技術力の高さを証明でき、大変嬉しい。」
●柿元邦彦 監督
「今回の結果は真剣に取り組んだチームみんなの成果である。車の性能、ドライバーの能力、そして技術力が今回の成果をもたらした。ル・マンでの勝利は大いなる挑戦であり、今回、表彰台に立てたことを非常に嬉しく思っている。」
●30号車 ジョン・ニールセン 選手
「車の性能は最高のレベルであると思っていたが、この24時間レースでそれを確認できた。かつてこのル・マンで優勝した経験があるが、今年、このメンバーで参加し、完走できた事に、また特別な感慨を覚える。」
●30号車 フランク・ラゴース 選手
「今年のル・マンでドライブ出来たことは本当にうれしい。車の状態は完璧だった。フランス人にとってル・マンは特別なレースであり、今年チームの一員になれたことを誇りに思う。」
●30号車 ミハエル・クルム 選手
「特に夜間の走行は困難であったが、いい経験になった。来年も挑戦したい。」
●31号車 エリック・コマス 選手
「ル・マンは特別なレースだ。完走するだけでも大変なのに、4台の車が全てトップ10に入ったのは快挙だ。」
●31号車 ヤン・ラマース 選手
「レースの展開は非常に早かったが、我々にとっては、車の信頼性と明確な戦略の方が重要であった。一人一人のメンバーがそれぞれの役割でレースに貢献したと思う。」
●31号車 アンドレア・モンテルミニ 選手
「すばらしい経験だった。ル・マンに参戦し、このように勝利を収めることはかねてからの夢であった。夢を実現させてくれた日産に感謝したい。」

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●32号車 星野一義 選手
「ル・マンの表彰台は日本人ドライバーの夢だ。このチームの一員である事を光栄に思う。今年は特にこれ迄にない程のプレッシャーを感じ、絶対失敗が許されない状況だったので喜びもひとしおだ。帰ってからこの感動をかみしめ、ゆっくり休養したい。」
●32号車 鈴木亜久里 選手
「このような伝統のあるレースで表彰台に立てたのは最高の幸せだ。自分で車をセットアップし、予選を経て、最終的にこのような成績が出せたのは本当にうれしい。このコースで、観客と選手が一体となるウィニング・ラップは格別のものだった。本当は最後のウィニング・ラップはル・マン最後の星野さんに譲りたかった。」
●32号車 影山正彦 選手
「途中で若干トラブルがあったのが悔やまれるが、とりあえず最後まで残れてよかった。このサーキットは走ってみるとやはり特別なコースなので、今年いろいろと勉強したことは必ず今後につながると思う。」
●33号車 森脇基恭 監督
「今回のレースでは、クラッシュやカウルの紛失、ブラケットの損傷等いろいろなアクシデントがあったものの、ワークスに引けを取らない走りが出来たことは、チームにとって大きな収穫であった。選手達にもよい経験になったと思う。」
●33号車 黒澤琢弥 選手
「今回は、多くの経験が出来た上に、完走することができ、非常に満足している。いろいろなことがあった24時間だった。雨の中の夜間走行等、非常に難しい経験をしたが、今はほっとしている。もう少し上位に行けると思っていたが、もう完璧にコースを覚えたので、来年、再来年と挑戦を続けていきたい。4台すべてが10位以内に入っているのはすごい事だと思う。」
●33号車 影山正美 選手
「自分のミスで、本当はもっと上位にいけたにもかかわらず、今の順位になってしまった。ついてない部分もあったけれど、応援してくれた皆さんやチームのメンバーには本当に感謝している。来年も是非参加し、完走だけでなくミスのない完璧な走りをしたい。」

以 上

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