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悔しさをバネにしたNISMOの反撃に期待。GT300と兄弟優勝で、GT-Rが有終の美を飾れるか。

〜 2012 SUPER GT 特別戦 JAFGP 富士スプリントカップ プレビュー 〜
JAFグランプリFUJI SPRINT CUP 2011 [富士スピードウェイ]

2012 SUPER GTの特別戦、JAF-GP 富士スプリントカップが、11月16日〜18日の3日間、静岡県にある富士スピードウェイで開催されます。国内モータースポーツの双璧、SUPER GTとフォーミュラ・ニッポンの、それぞれのシリーズ戦が終了した直後に特別戦として併催される富士スプリントカップは、2年前の2010年に初開催。一度に2つのトップカテゴリーのレースを楽しめるとファンには好評で、今年はすでに3回目を迎えることになりました。

2011 JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP

普段のシリーズ戦では2人のドライバーがコンビを組み、交替で250km〜300km、レースによっては500km、1000kmの長丁場を戦うSUPER GTも、この富士スプリントカップでは文字通り100kmのスプリント(短距離)レース。普段は混走しているGT500クラスとGT300クラスも、それぞれに分かれて2レースずつ。コンビを組んでいる2人のドライバーも、それぞれが1レースずつを戦うことになり、またスタートもSUPER GTで見慣れたローリング式スタートではなく、フォーメーションラップの後に一度グリッドに整列し、そこから正式スタートが切られるスタンディング式のスタートが採用されるなど、通常のシリーズ戦とはひと味もふた味も違ったレースを楽しめます。

GT500クラスに参戦するNISSAN GT-Rは全部で4台。NISMOの#23 MOTUL AUTECH GT-Rは経験、実績ともに日本のトップコンビと言える本山哲とミハエル・クルム(ドイツ)のふたりがドライブします。NISMO以外にも、MOLA=柳田真孝/ロニー・クインタレッリ(イタリア)組の#1 S Road REITO MOLA GT-R、チームIMPUL=松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ブラジル)組の#12カルソニックIMPUL GT-R、KONDOレーシング=安田裕信/ビヨン・ビルドハイム(スウェーデン)組の#24 D'station ADVAN GT-Rと��強の布陣となっています。なお鈴鹿とオートポリスで勝ったMOLAが、2年連続ダブルタイトルを決定しています。

レクサスSC430勢も、シーズン前半の勢いを取り戻しているようです。また富士が苦手と言われるホンダHSV勢も、昨年の富士スプリントカップで優勝を飾っており、こちらも侮る訳にはいきません。もちろん、GT-R勢も勝利を狙っているのは同じです。今年、富士では5月と9月にシリーズ戦が行われ、9月のレースではIMPULとMOLAが、予選と決勝を通じてトップ2を独占しており、GT-Rとの相性は上々です。特に、シーズン未勝利に終わったNISMOの本山は「富士スプリントカップは、自分のキャリアの中でまだ勝ったことのない、数少ないレース」とコメントしていますが、このことからも彼らの悔しさは容易に想像できるでしょう。その悔しさをバネにして、有終の美を狙った反撃に期待したいところです。

GT500クラスと同様に熱戦が繰り広げられてきたGT300クラスで、シーズン終盤までタイトル争いを繰り広げてきたNDDP RACINGの#3 S Road NDDP GT-R。最終戦までウェイトハンディに苦しめられましたが、今回はライバルと同様にノーウェイト。久々の"真っ向勝負"となり、こちらの活躍にも期待が高まります。

<関連情報>
「日産モータースポーツ」サイト

以 上