2000年型日産セントラがカリフォルニアの最も過酷な排気基準、OBD II基準、及びエバポ排出ゼロ規制をクリア

ご参考:本件は11月9日(現地時間)に米国にて広報発表しております。

平成11年11月10日
日産自動車株式会社
広報部

2000年型日産セントラがカリフォルニアの最も過酷な排気基準、 
OBDII基準、及びエバポ排出ゼロ規制をクリア

 日産自動車(本社:中央区銀座、社長:塙 義一)の北米統括会社である北米日産会社(Nissan North America, Inc.、略称:NNA、本社:カリフォルニア州ガーデナ、社長:荒木 宣夫)が11月9日(現地時間)に発表したところによると、今回全面改良される2000年型日産セントラ(Sentra)がCalifornia Air Resources Board(カリフォルニア大気資源委員会、略称:CARB)の制定する極めて苛酷な排気基準値とエバポ排出ゼロ規制値をクリアし、また車載故障診断システムレベルII(OBDII)要件にも合致しているガソリン車として世界で初めて認定された。

 これにより、同モデルはCARBの定める超低公害車(Super Ultra Low Emissions Vehicle)排出ガス基準、エバポ排出ゼロ基準、及びOBDII要件の全てに合致したため、米国カリフォルニア州のゼロ排気車(Zero Emission Vehicle)クレジットの適用を受けることのできる初めての車となる。

 CARBは、新型1.8リットルエンジン、及び最新の環境対策装置を搭載したセントラが、同委員会がガソリンエンジン車に定める最も苛酷な要件を満たしたと発表した。 
 この要件は、次の3項目で定められている。

  1. 排出ガス基準
    現在カリフォルニア州で販売されている最もクリーンなガソリン車と比べて、未燃焼炭化水素(HC)の排出量が4分の1に、窒素酸化物(NOx)の排出量が10分の1のレベルとなっている。 
    これは、大都市における大気と同レベルか、よりクリーンなものとなっている。 

  2. エバポ排出ゼロ基準
    車両が停止している時も含めて、燃料系統から燃料蒸気の発生を防止することができた。

  3. 車載故障診断システムレベルII(OBDII)要件 
    排出ガスレベルの変動を分刻みで感知し、常に最もクリーンな状態で走行を可能にするためにエンジンの調整が必要となった旨を運転者に通知する。

 2000年型日産セントラCA(CAはClean Airを意味する)で特筆すべきはエバポ排出ゼロ基準の達成である。燃料蒸気には環境に悪影響を及ぼす可能性のある成分が含まれており、運転中か駐車中を問わず、燃料系統から定常的に漏洩するものとされており、数年前までは、達成が不可能ではないにせよ極めて困難な技術だと思われていた。しかしながら、セントラCAでは燃料系統から燃料蒸気の発生を防止することができた。

 さらにセントラCAには、スモッグの主原因とされている地表上の有害オゾンの除去に役立つ技術も採用されている。同モデルのラジエターにはエンゲルハルド社(Engelhard Corporation)のPremAirがコーティングがされており、空気中のオゾンがラジエターを通過すると、オゾン分子が無害な酸素に変換される。
したがって、セントラCAが走った後に残る空気は、車の前方にある空気よりきれいであると言える。

 日産自動車では、SULEV基準を達成したセントラCAを来年1月にデトロイトで開催されるNorth American International Auto Showで全米向けにデビューさせる予定としている。  又、日産自動車では、セントラCAに採用された新技術を国内向けモデルにも順次採用していく計画としている。

注:PremAirはエンゲルハルド社の登録商標です

以上