三橋淳がシャムロックラリーで総合優勝

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11月1日〜6日、モロッコで開催された「AMVシャムロックラリー」で、三橋淳が総合優勝、池町佳生が4位入賞を果たした。二人のドライバーは、日産自動車の関連会社であるニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(本社:東京都品川区、社長:真田裕一)が主催するダカールラリー日本人若手ドライバー育成プログラムに参加しており、同プログラムの一環として、本ラリーに出場した。

このイベントには市販車無改造(T1)クラスからラリーレイド用バギー(T3)まで、四輪部門には50台がエントリー。三橋、池町の両選手は2005年ダカールラリーに向けての最終調整を兼ねて、本番仕様のニッサンX-TRAIL(T2クラス:改造車部門)でフランス日産のディーラー系チーム「ドスード」から参戦した。

初日のプロローグランでマイナートラブルに見舞われた三橋は、第一日目を8位でスタート。途中、スタックした他の競技車両の救援を行い総合10位まで順位を落としたが、二日目にトップに立つとT3バギーと終始熾烈なバトルを展開。五日目にはスタック、パンクと度重なる不運に見舞われたが、翌日・最終日の六日目に再逆転。約12分の差をつけてトップでゴールした。

今回のレースを振り返って、三橋は以下のように語っている。

「去年は初出場で3位でしたから、今年は優勝が目標でした。T3バギーはリストリクター(エンジンの吸入制限装置)無しで300馬力。車重もX-TRAILの約半分ですから、僕はクルマに合わせた戦略を立ててレースをする事に専念しました。今回のレースでは、3つの目標を立てました。クルマを壊さない事、パンクをしない事、そして優勝です。パンクは2回ありましたが、基本的には狙いどおりの結果でとても満足です。ダカールに向けて、弾みがつきました。」

一方、プロローグランで総合4位に入った池町は第一日目にこの大会独特の「シークレット」チェックポイント不通過のペナルティを課せられ29位まで後退。しかしその後は着実に順位を上げ二日目にはSS2位、総合でも5位に躍進。ブレーキペダルが戻らなくなる等のマイナートラブルを抱えながらも最終的には総合4位(T2ガソリン車クラス2位)に入賞した。

「砂丘、岩場など含め種類の違うコースをたくさん走れたので、ダカールに向けて最高の練習になりました。ハイスピードで飛ばしたり、ゆっくりと慎重に走ってみたり、地形や路面状況に合わせて走り方も工夫してみました。ミスコース、スタックやマシンのマイナートラブルなども一通り経験出来たので、『ダメ出し』作業終了といったところでしょうか。今回ラリーレイド初出場のコ・ドライバー、杉村さんにとってもいい足慣らしになったと思います。」と池町は語っている。

両選手は11月20日までモロッコに滞在し、ダカールに向けた総合的な集中トレーニングを行う予定。

主な順位は、下記の通り。

Pos.

No.

Drivers

Car

Class

Time

三橋淳 / S.ポンセ

2

402

F. Alard / L. Fouquet

Buggy

T3

25:33:15

3

412

B. Andrieux / Micquiaux

TOYOTA

T2

27:27:32

池町佳生 / 杉村卓哉

5

445

S. Posteau / Antonioll

NISSAN

T2

29:32:53

6

436

P. Pinchedez / Thiercelin

NISSAN

T3

30:15:07

以 上