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日産フォーミュラE、シーズン10より脳トレーニングプログラム 「ブレイン・トゥ・パフォーマンス」を採用

日産フォーミュラE、シーズン10より「ブレイン・トゥ・パフォーマンス」を採用

 

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:内田 誠)は、フォーミュラEシーズン10より、脳の潜在能力を引き出す「ブレイン・トゥ・パフォーマンス」をドライバーのトレーニングプログラムに採用すると発表しました。

日産は、プロドライバーの脳機能を解剖学的な見地から明らかにすることを目的に、本プログラムを2017年に開始しました。これまでの研究で、運転やレースに関連する脳機能や認知機能を向上させることで、ドライバーのミスを減らし、安定したパフォーマンスを維持しながら反応速度を向上させることが分かりました。また、ドライバーは継続的なトレーニングを受けることで脳の潜在能力を最大限に引き出すことが可能となり、プレッシャーのかかる状況においても冷静さを維持し、判断力を向上させることが期待されています。

 

音声・字幕:英語のみ

 

これまでの研究内容

日産フォーミュラEチームは、シーズン7終了時に日産のUXイノベーションを担当するシニアマネージャーのルチアン ギョルゲと共に、レーシングドライバーと一般ドライバーの脳機能の比較、脳を電気的に刺激することによるサーキットでのパフォーマンスの向上、一般ドライバーの運転技術向上という3つの分野で研究を行うと発表しました。

シーズン8では、英国エセックス大学とキャンパス・バイオテック社のレースシミュレーターを使用したテストを実施しました。一般ドライバーが初めてのコースを10回走行するテストにおいて、脳への刺激を受けたグループは、受けなかったグループと比較して半分のタイムで走行し、半分の時間でコースを覚えたことが明らかになりました。

ギョルゲはこの結果を受け、米国のテクノロジー・パートナーであるウェーブ・ニューロ社やテキサス大学オースティン校のサポートを得て、脳の特定の領域を刺激するソナル装置を使用したトレーニングプログラムを作成しました。シーズン9を通じて本トレーニングを実施した結果、ドライバーの認知機能を向上させ、パフォーマンスを最適化させることができると結論づけられました。

この成果を受け、日産フォーミュラEチームはシーズン10よりこのプログラムをドライバーのトレーニングに組み込む予定です。

 

 

日産フォーミュラEのゼネラルマネージャー兼日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクターであるトマソ ヴォルペは「『他のやらぬことをやる』という精神のもと、私たちは過去3シーズンにおいて、プロのドライバーと一般ドライバーの脳の違いを研究してきました。シーズン10から日産フォーミュラEチームに『ブレイン・トゥ・パフォーマンス』プログラムを採用することで、ドライバーと日産チーム全体がどのように進化していくのか、大いに期待しています」と述べました。

 

ギョルゲは「『ブレイン・トゥ・パフォーマンス』プログラムが始まった当初から、この技術がドライバーの能力を向上させる可能性に自信を持っていました。シーズン7と8における研究では、学習能力と知識保持能力が大きく向上し、ドライバーの認知機能が向上したことが示されました。これまでの研究をサポートしてくれた全てのパートナーに感謝するとともに、今後の更なる発展を楽しみにしています」と述べました。

 

日産は、フォーミュラEでの経験と市販車より得られる知識や技術を相互に活かし、お客さまにより良い電気自動車を提供することを目指しています。

 

日産Formula Eの概要はこちら

 

以上