新型車「バサラ」を発売

広報第52号
平成11年11月4日

　日産自動車では、“ダンディ ミニバン”をコンセプトに、存在感のあるスタイリングと上質で快適な室内空間を実現した新型ミニバン「バサラ」を、11月4日より全国一斉に発売する。

「バサラ」は、以下の3つの特長により従来のミニバンとは違う明確な個性にこだわった。

• フロント／リヤ大型バンパー、サイドシルプロテクター、リヤスポイラーを装着したエアロダイナミックデザイン、スモークメッキ調縦桟グリル等の採用による「存在感のあるスタイリング」
• ハイコントラストなツートーンカラーコーディネイトとシックな素材等を取り入れた「上質感溢れるインテリア」
• 疲れにくい快適なシート及び高い静粛性を備えた「すべての席で快適な室内空間」

  　尚、パワーユニットについては、低燃費・高出力に加え、優れた静粛性を実現した直噴ディーゼルエンジンNEO Di「YD25DDTi」の他、「VQ30DE」、「KA24DE」の両ガソリンエンジンを合わせた3種類のラインアップを取り揃え、幅広い走りのニーズに対応している。
  　また、「VQ30DE」エンジン搭載車をLEV(Low Emission Vehicle)仕様としたほか、NEO Di「YD25DDTi」エンジンではNOXと黒煙の同時低減を実現するなど、環境保全に対する配慮も行っている。

  ～「バサラ(BASSARA)」車名の由来～
  バサラ(BASSARA)は、日本語の「バサラ」から取った。語源には、「ダイヤモンド」という意味がある。新型車「バサラ」の持つダイナミックで輝くような存在感を表現している。

＜車両概要＞
1．エクステリア
　エアロダイナミックデザインを採用した存在感のあるスタイリングは、明確な個性、ダイナミックさ、走りの予感を表現している。

• ●フロント
  
  • スモークメッキ調縦桟グリル
  • ハイビームプロジェクター内蔵大型立体ヘッドランプ
  • 大型バンパー
• ●リヤ
  
  • 縦桟基調リヤコンビネーションランプ
  • 大型バンパー
  • リヤスポイラー
• ●サイド
  
  • サイドシルスポイラー
  • 専用16インチアルミロードホイール＊

＊専用16インチアルミロードホイールは、「X」及び「V」のVQ30DEエンジン搭載車に標準装備

2．インテリア
　ダークグレーとウォームグレーのハイコントラストなツートーンカラーにより、上質な室内を演出すると共に、メーター、パワーウインドウスイッチフィニッシャー、シフトレバー等をカーボン調とし、スポーティな空間を表現している。

　シートは、メイン部とサイド部をインテリアカラーと同様にツートンカラーでコーディネイトとすることで、インテリア全体として統一感を持たせている。
　また、充分な厚さのクッション、長い座面をもったシートにより、長距離走行でも疲れにくい快適な乗り心地を実現している。更に、全車フロントシートには、シートバックサイド部に異硬度ウレタンを採用し、ホールド性をより向上させると共に、角度調整式アームレストを標準装備している。

　更に、インテリアの仕様を選択できる2種類のパッケージオプション(ラグジュアリーパッケージ、本革パッケージ)を設定し、それぞれ異なる素材のシート＊のほか、3本スポーク木目・本革コンビステアリング、木目調パネル等の採用により、高級感を演出している。

＊ ラグジュアリーパッケージにはパンチングネオスウェード・ネオスウェードコンビシート、本革パッケージには本革・カブロン※コンビシートをそれぞれ採用。

3．パッケージング
　乗り心地の良いシートとすべての席で高い静粛性を実現したことに加え、余裕ある運転席ヘッドルームや後席シートのニールームなどにより、高級セダンユーザーをも魅了する快適なキャビンを確保している。
　また、運転席のヒール段差とステアリング傾斜角を、従来のミニバンに比べ小さくすることにより、セダン同様のドライビングポジションを確保している。

　また、90度近くまで開く後席ドア、及びセカンドシートウォークイン機構により、セカンドシート、サードシート共に乗降性を向上させている。
　更に、セカンドシートのロングスライド(着座可能域で300mm)、及びサードシートのマルチアップ(横はね上げ)の組み合わせにより、多彩なシートアレンジを可能としている。

4．エンジン、ボディ／シャシー
　エンジンラインアップは、幅広い走りのニーズに対応すべく、高出力、優れた室内静粛性を兼ね備えた直噴ディーゼルエンジンNEO Di「YD25DDTi」、軽快な走りと高いレスポンスが好評である「VQ30DE」、街乗りでの力強い走りと高速域での爽快な伸びを実現した「KA24DE」の3種類を揃えている。

　また、ボディ／シャシーは、優れた操縦安定性、しなやかな乗り心地を実現するため、ストレートに配した大断面のフロントサイドメンバーや、アウトリガーの適正配置、リヤピラー周りの補強などを行っている。更に、高い静粛性を実現すべく、NEO Di「YD25DDTi」エンジン搭載車に、車室内の騒音と振動を飛躍的に低減する「アクティブコントロールエンジンマウント(ACM)」を、「VQ30DE」エンジン搭載車には電子制御式エンジンマウントを採用している。

5．環境対応
　日産自動車では、環境保全と資源の有効活用を推進するため、全社的に積極的な取組を実施している。
「バサラ」では、NEO Di「YD25DDTi」エンジン搭載車において、日産独自の「M－Fire燃焼」により、燃費の向上・CO2排出量の削減を実現している。更に、NOXと黒煙の同時低減も果たしており、よりクリーンな排気とすることで大気汚染の防止に貢献している。
尚、同エンジンは、平成11年度税制改正に伴い、低燃費車として自動車取得税減税(自家用登録で15,000円の減税)の対象となっている他、平成10年度省エネ大賞(省エネルギーセンター会長賞)＊を受賞している。
また、「VQ30DE」エンジン搭載車は、10・15モードでのCO、HC、NOXの排出ガス規制値の1/10レベルに低減したLEVとしている。

＊ (財)省エネルギーセンター主催の省エネルギー性等に優れた民生用(家庭・業務)の機器・システムを表彰する制度

このほか、リサイクル可能率90％＊の達成や、鉛を使用しない部品への代替等、環境保全に対して積極的な取組を行っている。
＊日産独自の算出基準による(重量ベース)

6．安全性能
　世界トップレベルの衝突安全ボディ「ゾーンボディ」を採用し、フルラップ前面衝突(55km/h)、オフセット前面衝突(64km/h)、をはじめ、側面衝突(55km/h)、後面衝突(56km/h)など、世界各国の基準及びこれを上回る様々な独自の厳しい試験を実施し、世界トップレベルの安全性を確保している。
　また、EBD(電子制御制動力配分システム)＋ABS＋ブレーキアシストを全車標準装備として、乗員人数の増減などの幅広い状況変化に対応できるブレーキ性能を実現している。

＜各地区希望小売価格(消費税を含まず)＞

E-AT:フルレンジ電子制御4速オートマチック

*:「X」の「ラグジュアリーパッケージ」「本革パッケージ」はそれぞれ50千円、200千円高となります

なお、お問い合わせは最寄りの販売会社、
または下記の日産自動車(株)お客様相談室へお願い致します。
全国共通フリーダイヤル　TEL:0120-315-232

日産自動車の関連会社である(株)オーテックジャパン(本社：神奈川県茅ヶ崎市、社長：相部 剛)は、今回のバサラの発売にあわせて、特別仕様車「アクシス」およびライフケアビークル※「アンシャンテ」を11月4日より全国一斉に発売する。

※ ライフケア ビークル・・・日産自動車グループでは、生活のいろいろなシーンでお役に立ちたいとの意味を込め、福祉車両をLV(ライフケア ビークル)「Life care Vehicle」と呼んでいる。

＜バサラ「アクシス」車両概要＞
　バサラ「アクシス」は、「よりおしゃれでより上品なダンディミニバン」というコンセプトのもとに、バサラの内・外装に専用装備を採用した特別仕様車である。
　外観は、洗練されたオリジナルデザインのフロントまわりと、16インチアルミロードホイール及びローハイトサスペンションにより、存在感溢れる個性的でスポーティなスタイルとした。
　また内装は、ハイコントラストのグレートーンでコーディネイトし、上品さの中にスポーティ感の漂うインテリアとした。

＊サニー系販売会社は順次サティオ系販売会社に社名変更していく予定。

＜バサラ「アンシャンテ」車両概要＞
　今回発売するバサラ「アンシャンテ」は、高齢の方、下肢に障害をお持ちの方などクルマへの乗り降りに不自由を感じている方のための車両であり、助手席が外側に100°回転(手動)、スライド(手動)し、電動で地面から45センチの位置まで昇降する『スライドアップシート』を装備し、高齢者などの乗降性にも配慮している。

＊サニー系販売会社は順次サティオ系販売会社に社名変更していく予定。

＜各地区希望小売価格(消費税を含まず)＞
●バサラ「アクシス (単位：千円)

E－AT：フルレンジ電子制御4速オートマチック

●バサラ「アンシャンテ」 (単位：千円)

E－AT：フルレンジ電子制御4速オートマチック