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波乱のGT1シルバーストンで、NISSAN GT-Rが劇的勝利

FIA GT1世界選手権第5戦(英国シルバーストン)レースレポート

6月5日(日) シルバーストン・サーキット (英国)
FIA GT1世界選手権第5戦は、6月5日、英国シルバーストン・サーキットで決勝となるチャンピオンシップレースが行われました。スタートからフィニッシュまで波乱続きとなったこのレースを、ミハエル・クルム(ドイツ)/ルーカス・ルアー(ドイツ)組が制し、NISSANに勝利をもたらしました。#23 JRM RacingのNISSAN GT-Rをドライブしたクルム/ルアー組は、レース全般に渡り#7 アストンマーチンと壮絶な首位争いを繰り広げましたが、最終的にこのバトルを制し、栄光のRACツーリストトロフィーを獲得すると共にGT1のドライバーズ選手権でも首位に躍り出ました。前日と同様、GT-R勢では、#20 Sumo Power GTも7位でこのレースをフィニッシュしました。

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混戦となった前日の予選レースでのスタートに比べ、この日のレースは順当なスタートを迎えましたが、4番手からスタートした#20はウォレン・ヒューズ(英国)が外側に膨らんでしまい、1周目でかなり順位を下げてしまいました。ヒューズは13位からの仕切り直しとなり、#22 JRM Racingと#21 Sumo Power GTに挟まれる形での走行となりました。この2台は前日のレースでクラッシュしリタイアしたため、グリッド後方からスタートしていました。前方では、スタートグリッドの2番手のまま、クルムが首位の#7アストンマーチンをぴったりとマークし、その後ろには3位の#11コルベットが追っていました。この上位3台と後続集団との差はあっという間に広がり、その後方ではドラマが起きていました。その主人公は、#22 JRM Racingのリチャード・ウェストブルック(英国)。積極的な攻めの走りを見せたウェストブルックは、順位を3つ上げて9位への浮上を果たしたのです。

しかし残念ながら、ウェストブルックの努力はその後水の泡となり、8位争いを展開していた#8アストンマーチンの容赦ないアタックで、GT-Rはサイドに強引なヒットを受け、2台が共にリタイアとなってしまったのです。このアクシデントでセーフティカーが入り、その後まもなくピットタイムを迎えたため、コース上のマシンが一斉にピットに入りました。前日とは一転、NISSANにとってこのピットタイムは好機となりました。この日は#23が見事な速さでのタイヤ交換とドライバー交替をこなし、#7アストンマーチンに先行してコース復帰に成功したのです。Sumo Power GTの2台も順調にピット作業を終え、ピットインした6位(#20)、7位(#21)からそれぞれ順位を上げてコースに戻りました。

しかし、セーフティカーがコースから出るとまもなく、更なるドラマが起こりました。#7アストンマーチンがすぐに#23 JRM Racingをパスしたのです。しかし交替したルアーは同じ周で#7を抜き返しました。ところがその数秒後、コース中盤では大クラッシュが発生し、#21 Sumo Power GTのデイビッド・ブラバム(オーストラリア)を含む5台がリタイア、#20のエンリケ・ベルノルディ(ブラジル)が9位に後退してしまったのです。

緊迫した展開はさらに続き、最終周になって#7アストンマーチンが#23 JRM Racing GT-Rから首位を奪回。しかしルアーも見事な切り返しでアグレッシブに応戦し、両マシンが接触ぎりぎりの白熱したバトルとなりました。ルアーはフィニッシュまで残り数秒というところで首位を奪い返し、思い出に残る勝利を獲得しました。またベルノルディも最終周で順位を上げて、7位でのフィニッシュを果たしました。

フィニッシュ後、歓喜に満ちたクルムは「とにかく信じられません!ルーカス(ルアー)と私は、このレースを勝ち取ったこと、栄誉あるRACツーリスト杯の歴史あるリストに名前を連ねることを心から誇りに思います。昨年、Sumo Power GTのチームメイトだったジェイミー・キャンベル・ウォルターがこの栄誉を勝ち取った時には、とてもうらやましく思っていたので、素晴らしい気持ちです。このトロフィーにはとても深い意味があります。ですから、私のキャリアにとっても、とても重みのある勝利です」と語りました。「昨日、ルーカスが首位を奪ったようなスタートを目指していましたが、第1コーナーの外側からはアストンマーチンを抜こうとはせず、後ろに回りました。アクシデントなくクリアできたので、本当によかったです。それからはピットインするまではトーマス(エンゲ、#7アストンマーチン)の後ろにぴったりついて、ピットで彼らを追い抜こうと思っていました。セーフティカーが入ったことでその苦労が無駄になってしまったのは少し悔しいですが、メカニックたちが素晴らしい仕事で私たちを首位でコースに戻してくれたので、とてもうれしいです!」

ルアーも「まず、完璧なピット作業を行ってくれたメカニックたちに、最大級の感謝を贈りたいです。素晴らしい仕事でしたし、おかげでコースへ首位で戻ることができました。最初のコーナーでは、アストンマーチンがすぐにインに飛び込んでくると思っていました。アクシデントや無用な接触は避けたかったので彼に入らせましたが、同じ周で抜き返し首位に再浮上することができました」と語りました。「雨でコンディションはかなり難しくなりました。窓ガラスに雨粒が見えると、”少しスローダウンした方がいいかな”と考えてしまいますから。でも、そんな駆け引きも楽しめました。アストンマーチンとはおそらく何回か接触はしていたと思いますが、正々堂々とフェアに戦えました。このような素晴らしいGT-Rを提供してくれたNISSANにも感謝します」と語りました。

「JRM Racingは英国を拠点としていますから、この国には家族や友人、スポンサーがたくさんいます。そのみなさんに勝利を贈ることができるのは、本当に素敵な気持ちです。ドライバーをやってきた中で、無線であれほど叫んだのは初めてです!」

【総合結果】 28Laps
PosNoDriverMachineTime
1 23 Michael Krumm / Lucas Luhr Nissan GT‑R 1:00.27'957
2 7 Tomas Enge / Alex Müller Aston Martin DB9 +0.22
3 11 Mike Hezemans / Andreas Zuber Corvette Z06 +0.491
4 3 Stef Dusseldorp / Clivio Piccione Aston Martin DB9 +2.417
5 38 Marc Basseng / Markus Winkelhock Lamborghini Murcielago +7.436
6 40 Bas Leinders / Marc Hennerici Ford GT Matech +10.831
7 20 Warren Hughes / Enrique Bernoldi Nissan GT‑R +13.063
8 10 Antoine Leclerc / Markus Palttala Ford GT Matech +24.117
9 9 Vanina Ickx / Christoffer Nygaard Ford GT Matech +58.515
10 37 Nicky Pastorelli / Dominik Schwager Lamborghini Murcielago 3 Laps
12 21 Jamie Campbell-Walter / David Brabham Nissan GT‑R -
16 22 Richard Westbrook / Peter Dumbreck Nissan GT‑R -
【選手権ポイント】 Teams
PosTeam nameNationalityCarPoints
1 Hexis AMR France Aston Martin DBR9 125
2 JR Motorsports Great Britain Nissan GT‑R 116
3 Young Driver AMR Germany Aston Martin DBR9 113
5 Sumo Power GT Great Britain Nissan GT‑R 67

<関連情報>
「日産モータースポーツ」サイト
http://www.nissan-motorsports.com/JPN/

以 上