平成12年3月16日
日産、新グローバル・オペレーションを発表
東京発、3月16日―日産自動車株式会社は本日、5ヶ月前に同社が発表した包括的なリバイバル・プランの中で明示した組織のグローバル化と意思決定の効率化に関する具体策を発表し、体質改善への取り組みを加速化する。今回の組織改正は、本年4月1日から実施される。
カルロス・ゴーン最高執行責任者(COO)は、同社が迅速で効果的な意思決定を行うためには、経営のグローバル化、部門を超えた協働の強化と経営の権限委譲が重要であることを強調した。日産の世界本社が各地域の経営陣と共にグローバル戦略とその目標を策定し、各地域の経営陣は権限委譲を受けて同戦略の迅速な実行に責任を持つ。グローバル経営の優先事項は、各地域市場のニーズの変化に、より迅速に対応し、各機能がグローバルで横断的に業務を遂行することによって収益性と成長力を強化することである。
「日産リバイバル・プランを着実に実行していくためには迅速な行動が要求されており、今回の組織改正は意思決定の速度、質を共に向上させるためのものである。これを受けて当社は真にグローバルな組織となる。グローバルな組織とは世界本社が策定した単一の企業戦略に基づいて、権限委譲により強化された地域経営陣が付加価値を高めつつ具体的施策を実行する組織を意味する。」とゴーンCOOは語っている。
新組織において、塙義一CEO兼会長兼社長はCEO兼会長となる。同社長は、6月の定時株主総会直後の取締役会に於いて、カルロス・ゴーンCOOが社長となることを提案する。
安樂兼光副社長兼CFO(最高財務責任者)は取締役会メンバー(2000年6月の定時株主総会開催日付)ならびにエグゼクティブ・コミッティーメンバーを辞するため、取締役会ならびにエグゼクティブ・コミッティーの構成メンバー数は、ともに10人から9人に減少する。なお、同副社長は副会長に就任し、渉外部門を統括する。ティエリー・ムロンゲSVP兼次席CFOは、副社長兼CFOに就任し、財務と併せて新設する情報システム本部を担当する。また、情報技術の重要性に鑑み、栗原省三がVPに任命され、CIO(チーフ・インフォメーション・オフィサー)として情報システムについてグローバルに責任を負う。
海外に関しては、北米および欧州における枢要な意思決定機関として、新たに経営委員会(マネジメント・コミッティー)をそれぞれ設置し、意思決定の効率化を図る。両地域での同委員会は、松村矩雄副社長が統括する。この組織改正により、各地域と日産の世界本社との間だけではなく、同時に各地域と生産・購買等グローバルに存在する機能との間のコミュニケーションが強化され、意思決定がスピード・アップされる。
経営委員会は、販売・マーケティング担当、生産・購買・品質担当、財務・一般管理担当および研究開発担当の各地域レベルのSVPで構成される。さらに北米においては、上記のほかにカナダならびにメキシコ事業のトップが経営委員会のメンバーに加わる。グローバル経営を強化することを目的として、各地域レベルのSVPは担当地域の収益性と同時に、各自が担当する機能の効率性についても責任を担い、縦横の二重のレポーティング・ラインを持つことになる。
北米日産(NNA)の荒木宣夫社長は日本に帰国して新たな職務につく。欧州日産(NE)のギブソン社長は同社社長を辞する。今後はNE監査役会メンバーとなる他、欧州における特別プロジェクトを担当し、松村副社長にレポートする。
グローバルマーケティング本部が新たに設立される。ジャン・ジャック・ルゴフが常務に任命されこれを担当し、既存の地域マーケティング組織と相互補完的に連動する。なお、同社の購買、財務、生産および研究開発部門はすでにグローバルな組織となっている。また、部品事業の重要性に鑑みて今回全世界レベルでの事業展開を強化する。NNAから帰国する北洞幸雄が同事業本部担当常務に任命される。
また、国内営業部門を強化するために、マーケティング本部を新たに設立し、富井史郎が常務に任命され同部門を担当する。また、志賀俊之がアジア、オセアニア、中南米担当の常務に、竹辺圭祐が中近東、アフリカ地域担当の常務にそれぞれ任命され、各地域での事業支援を強化する。
ゴーンCOO直轄部署として、新たに青木征彦常務が担当する人事部と佐々木邦昭常務が担当する関係会社管理部が加わる。
1999年10月18日に発表された日産リバイバルプランは、次の三つのコミットメントを掲げている。すなわち、2000年度の連結黒字化、2002年度の連結売上高営業利益率4.5%以上の達成、そして2002年度の自動車事業関連有利子負債の半減(7000億円以下)である。
以上
別紙
役員体制の変更
I.執行役員(含む取締役)体制の変更(4月1日付)
1. 新執行役員の選任
| 氏 名 | 役 職 | ||
|---|---|---|---|
| 北洞 幸雄 | (きたほら ゆきお) | 常務(SVP) | (現 北米日産SVP) |
| 竹辺 圭祐 | (たけべ けいすけ) | 常務(SVP) | (現 海外企画部長) |
| 志賀 俊之 | (しが としゆき) | 常務(SVP) | (現 企画室長) |
| 富井 史郎 | (とみい しろう) | 常務(SVP) | (現 販売業務部長) |
| BERNARD REY | (バーナード レイ) | 常務(SVP) | (現 VP、購買企画部長) |
| JEAN-JACQUES LE GOFF | (ジャン ジャック ルゴフ) | 常務(SVP) | (現 企画室主管) |
2.副社長(EVP)の役職変更と副会長(Vice Chairman)の新設
| 氏 名 | 新役職及び担当 | 現役職及び担当 |
| 安樂 兼光 | 副会長(VC) 渉外部門担当 |
副社長(EVP) 最高財務責任者(CFO) 管理部門担当 |
| 楠美 憲章 | 社長付 | 副社長(EVP) 渉外部門担当 |
| ティエリー ムロンゲ | 副社長(EVP) 最高財務責任者(CFO) |
上席常務(SVP) 次席財務責任者(DeputyCFO) |
3.上席常務・常務(SVP)の担当業務変更
| 氏 名 | 新 担 当 | 現 担 当 |
| 篠原 昭雄 | 宇宙航空事業部 | 宇宙航空事業部、マリーン事業部 |
| 天明 昭雄 | 社長付 | 国内営業部門、部品事業部 |
| 小泉 年永 | 社長付 | 海外部門 |
| 岩下 世志 | 社長付 | 海外部門 |
| 荒木 宣夫 | 社長付 | 北米日産担当 |
| 青木 征彦 | 人事部、 ジェネラル・サポート部 |
情報システム部門、 人事部、ジェネラル・サポート部 |
| 児玉 了三 | 産業機械事業部、マリーン事業部 | 産業機械事業部 |
| 阿部 哲明 | 社長付 | 国内営業部門 |
| イアン ギブソン | 海外部門担当副社長補佐 | 欧州日産社長 |
| 北洞 幸雄 | 部品事業部、国内営業部門(営業開発) | |
| 竹辺 圭祐 | 海外部門(中近東、アフリカ) | |
| 志賀 俊之 | 海外部門(アジア、オセアニア、中南米) | |
| 富井 史郎 | 国内営業部門(マーケティング) | |
| バーナード レイ | 購買企画 | |
| ジャン ジャック ルゴフ | グローバルマーケティング |
*予定されている退任執行役員の転出先
楠美 憲章 [ 日産不動産(株)社長に就任予定 ]
岩下 世志 [ 日産陸送(株)社長に就任予定 ]
荒木 宣夫 [ (株)テネックス社長に就任予定 ]
阿部 哲明 [ 日産プリンス名古屋販売(株)社長に就任予定 ]
4.役職名の統一
「上席常務」の役職名を廃止し、「常務(SVP)」に統一する。
II.代表取締役の変更(4月1日付)
代表取締役は取締役会長兼社長,CEO(塙 義一)と取締役,COO(カルロス ゴーン)の2名とする。
III.取締役の異動
1.役職の変更(6月下旬開催予定の定時株主総会後の取締役会で決議予定)
| 氏 名 | 新 役 職 | 現 役 職 |
| 塙 義一 | 代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) |
代表取締役会長兼社長 最高経営責任者(CEO) |
| カルロス ゴーン | 代表取締役社長 最高執行責任者(COO) |
代表取締役 最高執行責任者(COO) |
2.退任予定取締役(6月下旬開催予定の定時株主総会開催日付)
安樂 兼光 [ 当社副会長を継続 ]
IV.監査役の異動
1.退任予定監査役(6月下旬開催予定の定時株主総会開催日付)
濱岡 平一
有賀 博
2. 監査役候補の選任(6月下旬開催予定の定時株主総会で選任予定)
竹中 治彦 (元 株式会社日本興業銀行常務取締役)
中村 英男 (現 株式会社富士銀行健康保険組合専務理事)
以 上