日産自動車とルノー、インドにおいて新工場の起工式を実施

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日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)と仏ルノー社のインドにおける合弁企業であるルノー・日産 オートモティブ インディア社(RNAIPL)は6日、インド、チェンナイ市 において2010年に稼働開始予定である新乗用車工場の起工式を行った。同工場の生産能力は年間40万台となる見込みで、日産、およびルノー両社の現地販売、および輸出向けの車両を生産する。

RNAIPLは日産とルノーの折半出資で設立され、その投資額は450億ルピー(約1,215億円)以上である。

RNAIPL社長である木村昌平は、「本日はルノー、日産、および現地従業員や地域社会にとって重要な日である。今回の新プロジェクトは、ルノー・日産アライアンスの成功の好事例であり、またインドという重要な市場において、RNAIPLの長期成長戦略を明確に示している。」と述べた。

ルノーは、同工場でロガン専用プラットフォームを含む複数のプラットフォームをベースとした数種類のモデルを生産する予定である。これらのモデルはインド市場におけるロガンの成功を基にインドのお客さまの多様なニーズを満たすために開発される。

一方日産は、次期型「マイクラ」を含む、新型のAプラットフォームをベースとしたモデルの生産を行う。インドはその新型Aプラットフォームモデルを生産する競争力のある国々(LCC)5カ国の内の1つであり、この競争力のあるAプラットフォームの開発は、同社の新5ヵ年経営計画「日産GT 2012」で発表されたビジネス・ブレイクスルーの1つに位置づけられている。

インドにおけるルノー
ルノーは、印マヒンドラ&マヒンドラ社とそれぞれ49%、51%の株式を保有する合弁企業を有しており、同合弁企業はインド、ナシクにおいてマヒンドラ・ルノーブランド「ロガン」の生産、およびマヒンドラのネットワークによる販売を行っている。インドにおける「ロガン」の販売台数は、2007年5月の同車投入以降、合計約2万9,000台に達している。6つの異なるお客さま調査によると、「ロガン」はインドの同セグメントにおいて品質、および魅力度の領域においていずれもナンバー1に選ばれている。また、ルノーはムンバイに、サテライトデザインセンターである「ルノー デザイン インディア」を所有している。同センターは、インドにおいて初めての、欧州自動車メーカーの現地デザイン事業である。

インドにおける日産
日産は、2012年までに現地で生産される5車種を含む、超低コスト車、コンパクトカー、そして小型商用車(LCV)から、より高級車であるスポーツ用多目的車(SUV)やセダンにいたる9車種をインド市場に投入する。同社は、印アショック レイランド社と共同で、車両製造、パワートレイン製造、および研究開発を行うLCVの合弁会社3社を設立している。また、日産は、マーケティング、販売、アフター・サービス、およびディーラー開発を行うサービスパートナーである印ホーバー オートモティブ インディア社と提携している。


ルノー・日産アライアンス
1999年に締結されたルノー・日産アライアンスは2007年、6,160,046台を販売した。同アライアンスは、世界の主要自動車メーカーの中で品質、技術、そして収益性においてトップ3に入ることを狙いとしている。インドにおいては最近、現地メーカーであるバジャージ社と合弁事業を発表しており、同合弁会社においてコードネームを「ULC」とした新モデルの開発、生産、および販売を行う。


注: 為替レートについては最近の為替相場、1ルピー=2.7円をもとに換算した。

以 上