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カルソニック IMPUL GT-Rが8位入賞

GT300クラスではリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rが初優勝
SUPER GT 2020第5戦レースレポート
SUPER GT Rd.5

日産自動車株式会社
ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社

10月4日 富士スピードウェイ(静岡県)

 

【GT500】

SUPER GTの2020年シーズン後半に入る第5戦は、ようやく観客を動員しての開催となりました。昨年の最終戦以来、グランドスタンドには久々にGTファンの姿が。サーキットに少しずつ活気が戻ってきた中、#12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木 大樹 / 平峰 一貴)が予選でフロントローを獲得しました。#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星 明誠 / ヤン・マーデンボロー)も予選4位につけ、GT-R勢の表彰台争いが期待されましたが、アクシデントやトラブルに見舞われ、苦しい結果となりました。

フロントローからスタートした#12 GT-Rの佐々木は、1コーナーでトップとのブレーキング勝負で止まり切れずオーバーシュート。4位まで順位を落としてしまいます。3位に上がった#24 GT-Rの高星が一気にトップのマシンに近づき、ダンロップコーナーで見事逆転。予選6位の#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田 次生 / ロニー・クインタレッリ)のクインタレッリが3位に続きました。その背後では、スタート直後の1コーナーで、#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平 手晃平 / 千代 勝正)に並びかけようとしたマシンが接触。千代のドライブする#3 GT-Rは2コーナーを通過したあたりでフロントカウルが外れてしまい、コースサイドにストップし、ここで戦列を離れることになりました。

#24 GT-Rは12周目までレースをリード。13周目の1コーナーで2位に後退しますが、離されることなく食らいついていきました。25周を終えてドライバー交代。マーデンボローが40周近い後半スティントを託されます。ピットストップ時間とアウトラップで3台が先行し、全車がピットストップを終えた32周目には4位となっていました。マーデンボローもハイペースで前を追いかけ、33周目の1コーナーで3位のマシンに並びかけると、そのままサイド・バイ・サイドの戦いはコカコーラコーナーまで続きます。ここでイン側を押さえていた#24 GT-Rは勝負に競り勝ち、表彰台圏内の3位に上がりました。しかし、35周目に突如スローダウンし、緊急ピットイン。ステアリングに不具合が生じたためで、チームは何とか修復して再びマシンをコースへ送り出しましたが、トップからは5周遅れとなり、最終的には14位でチェッカーを受けました。

スタート直後の1コーナーで一旦ポジションを下げてしまった#12 GT-Rですが、セーフティカー(SC)後のリスタートのあとに#23 GT-Rをかわして3位になりました。その後ファステストラップも記録して上位2台を追いかけましたが、14周目を走行中、#12 GT-Rに対してペナルティボードが表示されます。SC中に前のマシンを追い抜きしてしまったためで、これによりドライビングスルーペナルティが科されました。#12 GT-Rは15周を終えたところでペナルティを消化。最後尾から果敢に追い上げていきました。24周を終えるところでドライバー交代を行い、後半スティントを託された平峰は上位陣と同等のハイペースで周回。最後は8位までポジションを回復してチェッカーを受け、ポイントを獲得しました。

#23 GT-Rは、#12 GT-Rにかわされた後も4位をキープしました。25周を終えてドライバー交代した後は、松田が担当。暫定10位でコースに復帰すると、6位まで順位を取り戻しました。しかし、終盤にステアリング系の振動で緊急ピットインを行うことになり、11位でチェッカーを受けました。

佐々木 大樹 選手
「スタート直後のブレーキング勝負でフロントタイヤをロックさせてしまい、またペナルティで順位を下げてしまいました。ただ、平峰選手がポイント圏内まで追い上げてくれて、シーズン前半の悪い流れを少し変えられたと思います。クルマが速いことは示せたので、次戦の鈴鹿大会も頑張ります」

平峰 一貴 選手
「いろいろあったレースではありますが、チェッカーまで走り切るという自分の仕事を尽くしました。走り切った中で課題も出てきたので、しっかりと反省点を見直して次につなげます。勢いを止めることなく次のレースも戦っていきます」

 

【GT300】

GT300クラスは、予選6位からスタートした#56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波 清斗 / ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が優勝。前半スティントを担当した藤波が12周目にトップに浮上し、後半スティントではタイヤの無交換作戦で逆転を許したライバルマシンを、オリベイラが一気に詰め寄り再びトップを取り返しました。#56 GT-Rは2019年からGT300クラスに参戦しており、チームにとってうれしい初優勝となりました。

 

【GT500決勝 結果】66 Laps

Pos No Machine Driver Time / Behind
1 39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra ヘイキ・コバライネン / 中山 雄一 1:47’01.279
2 14 WAKO’S 4CR GR Supra 大嶋 和也 / 坪井 翔 10.216
3 8 ARTA NSX-GT 野尻 智紀 / 福住 仁嶺 11.162
4 37 KeePer TOM’S GR Supra 平川 亮 / ニック・キャシディ 12.355
5 100 RAYBRIG NSX-GT 山本 尚貴 / 牧野 任祐 20.069
6 16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT 武藤 英紀 / 笹原 右京 40.174
8 12 カルソニック IMPUL GT-R 佐々木 大樹 / 平峰 一貴 43.717
11 23 MOTUL AUTECH GT-R 松田 次生 / ロニー・クインタレッリ 1 Lap
14 24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R 高星 明誠 / ヤン・マーデンボロー 5 Laps
- 3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R 平手 晃平 / 千代 勝正 66 Laps

【GT300決勝 結果】62 Laps

Pos No Machine Driver Time / Behind
1 56 リアライズ日産自動車大学校 GT-R 藤波 清斗 / ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 1:48’14.287
2 55 ARTA NSX GT3 高木 真一 / 大湯 都史樹 23.787
3 65 LEON PYRAMID AMG 蒲生 尚弥 / 菅波 冬悟 25.076
4 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT 吉田 広樹 / 川合 孝汰 28.041
5 31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 嵯峨 宏紀 / 中山 友貴 28.122
6 88 JLOC ランボルギーニ GT3 小暮 卓史 / 元嶋 佑弥 1 Lap
10 11 GAINER TANAX GT-R 平中 克幸 / 安田 裕信 1 Lap
12 10 GAINER TANAX ITOCHU ENEX wiht IMPUL GT-R 星野 一樹 / 石川 京侍 1 Lap
25 360 RUNUP RIVAUX GT-R 青木 孝行 / 田中 篤 2 Laps
28 48 植毛ケーズフロンティア GT-R 田中 優暉 / 飯田 太陽 2 Laps

以上