日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)は、2006年5月より進めていた神奈川県横須賀市にある追浜試験場(神奈川県横須賀市夏島1番地)の再整備がこのほど完了し、同試験場の名称を「GRANDRIVE(グランドライブ)」として、25日、竣工式を実施した。
「GRANDRIVE」は、従来の実験や評価の実施に加え、販売会社を含めた同社従業員の日産車試乗を通し、お客さまにその魅力や走る楽しさをお伝えすることを目的としている。一周約4kmのコースの中には、荒れた路面や首都高速道路に見られる段差などの一般道路を再現しており、このコースを走行することにより、日常的な運転の中で味わう日産車の操縦安定性、走行性、取り回し性などの体験が可能となった。
同施設内には、4Kmのコースのほか、滑りやすい路面を再現した低ミュー路、直径100mの多目的パッドなども新設している。さらに、車両・技術展示スペースや講習会などを実施するプレゼンテーションルームを設けた車両評価棟も新設しており、様々な用途で同施設を活用していくこととなる。なお、「GRANDRIVE」開設にあたっての総投資額は、約27億円である。
同社は、同施設の他に、国内に3ヶ所(北海道、栃木、茂木)、海外に1ヶ所(米国アリゾナ州)の試験場を保有しているが、このGRANDRIVEでは、よりお客様に近い視点での運用を図っていく。
なお、同社は、2009年に本社を横浜市に移転することを発表している。また、今回開設したGRANDRIVEと同事業所内にある追浜工場(車両生産工場)、横浜市にある横浜工場(エンジン工場)と併せ、NTCの増強やNATC開設により、同社と神奈川県との連携は益々深まり、神奈川県の経済発展に、より一層貢献していくこととなる。
「GRANDRIVE」名称の由来: | 壮大で雄大な場所(GRAN)で運転する喜びや楽しみを体感する(DRIVE)イメージの造語。同社従業員に名称を募り、命名したものである。 |
「GRANDRIVE」の概要は次の通り
- 所在地 神奈川県横須賀市夏島町1番地
- 敷地面積 約45万m²
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主要設備
一般道を再現したコース
首都高段差
不整路(一部亀甲路)
ロードノイズ路
うねり路
アップダウンコーナー
低ミュー路
車両評価棟(通称イベントホール) -
沿革
- 1961年
- 6月 追浜テストコース完成
- 1965年
- 9月 日産初の車両衝突安全実験実施
- 1969年
- 4月 実車風洞実験設備稼働開始
- 1975年
- 10月 全天候実験室稼動開始
- 1987年
- 10 月 高速周回路東側バンク改修
- 1999年
- 6月 第1回全国車椅子マラソン日産チャンピオンシップ開催
- 2006年
- 5月 GRANDRIVE起工
- 2007年
- 9月 GRANDRIVE竣工
以 上